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クレジットカード会社が決済業務をしているイメージがありますよね?
と聞かれた時、あなたは何と答えるでしょうか。
ひとまず財布からクレジットカードを見てみる事でしょう。クレジットカードには、その発行元やブランドがどういったものであるかの表記がしっかりとされています。
しかし、どれが何を意味するのか考えてみた事がある人は少ないかもしれません。
たとえばそのクレジットカードの表面によく使う店舗の名前が○○と入っていて、VISAと書かれている場合は「○○カード」「VISAカード」と答えるかもしれませんね。
では、そのクレジットカードを発行している会社はどこでしょう。
当然○○じゃないの?
と思うかもしれませんが、発行しているのはその店舗ではありませんよね。
大元のカード発行会社があるのです。それを確認する為には、クレジットカードの裏面を見てみてください。発行元の会社名が表記されています。
これで、あなたのクレジットカードがどこのものであるかの情報が揃った事になります。
カード発行会社が××カード株式会社、であれば「××カード株式会社が発行した、VISAの○○カード」と表現できるのです。
クレジットカードに表記されている3つの項目ですが、まず○○はそのクレジットカードの名称です。次に、VISAというのは国際ライセンスを意味します。
他にも耳にした事があるかもしれませんが、JCBやMasterCardというのは国際ブランドの名称であり、このブランドが付いているクレジットカードはそのブランドのメンバーであるということを意味します。
国際ブランドのメンバーであることで、そのクレジットカードは日本だけでなく世界中の国際ブランドを取り扱っている店舗で利用できます。
対して××株式会社というのはカード発行業務と決済業務を行っている会社です。
○○という名前のクレジットカードがVISAという国際ブランドのメンバーである為、世界中のVISAカード取扱店でそのクレジットカードを利用することができます。そして、国際ブランドのVISAと提携している××カード株式会社があなたの海外での買い物の決済業務を代行することが可能となります。
クレジットカードが世界中で使えるのには、国際ブランド、発行元、加盟店といったそれぞれの業務と役割がシステム化できているからなのです。
発行元には、金融経済用語での名称があります。皆さんが持っているクレジットカードを発行している会社を「イシュアー」と呼びます。
イシュアーは、クレジットカードの発行業務を担います。一般的には、消費者の代わりに加盟店への支払いや口座引き落としによる代金の回収などの決済業務を行う業者はイシュアーとは別で「アクワイヤラー」と呼ばれます。
利用できる店舗を開拓するのもアクワイヤラーが担う業務です。
しかし、皆さんの認識ではカード会社が決済業務をしているイメージがありますよね?
日本ではイシュアーとアクワイヤラーの2つの業務、つまり、クレジットカードを発行し決済業務を行うという2つの業務を1つの会社が兼ねているというのが一般的に多くなっています。これを、オンアス取引と呼びます。
それでは国際ブランドは一体何の為にあるのか。
皆さんから見えにくいアクワイヤラーの業務を担っているのが、まさに国際ブランドなのです。
例えば世界中で国際ブランドのクレジットカードが使えるのは、その国際ブランドが世界中で利用できるように店舗開拓業務を行っているからです。通貨の異なる世界中で買い物ができるのは、その国際ブランドが重要な為替業務を行い、国際決済を可能にしているのです。
あなたがクレジットカードを利用する時、直接見えるのはイシュアーでありながら決済業務も行うカード会社と加盟店のみでしょう。
しかし、発行元のイシュアー、国際ブランドであるアクワイヤラー、クレジットカードを利用できる加盟店、この3つの業務がそれぞれ独立して成り立っている為、あなたは世界中での買い物が可能になっているのです。
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